Shafts of Shining 十年史 ~本編・その四~

この記事は管理人とみ~の運営するサイト、Shafts of Shiningの十年史である!


十年史も今回で最後の記事。
2004年から今に至るまでです。
とみ~本人の重量が増していく時期とも言うさ(涙)。

<2004年>
とみ~が加入した創作小説サークル afternoon cafe(通称 午後カフェ)は、2003年の11月に結成したばかりであり、創作小説同人ジャンルにおいては後発であった。
だからまず行動したのは、自分たちのサークルについて知ってもらうこと。
折しもこの年の5月に開催されるコミティア(というオリジナル同人誌即売会)において、創作小説ジャンルを盛り上げるべく一大プレゼンテーションを起こそうという流れが盛り上がっていたため、午後カフェもこれを逃す手はなかった。サークルメンバー一丸となって色々取り組みました。
結果は成功だったと思うよ。
色々なサークルさんとそこで知り合うことができたのだし。しかもそれは今に至るまで続く、貴重なものだ。

さて、とみ~本人としては、本を作ることが第一目標である。
アリューザ・ガルドの歴史編を本にしよう、と決意していた。
だが、いい物を作るためには編集するための時間が必要であるし、表紙デザインをサイト協力者のstill waterに依頼したいと考えていた。
なにより自分自身、本を作ること自体初めてで、なにも分かっていない。
そこで、とみ~初参加イベントである2月のコミティアに向けてはコピー本を作ることで経験を得ようと考えた。
 →Wordでつくる自家製本。 (参考にしたウェブ資料のひとつ。望月あさらさん作成)

scene.gif
『情景想起』
先にネットに公開済みの短編「思い浮かべるは丘に咲く花」「そして、二人の旅のはじまり」を掲載した本。

2月のコミティアでこの本をテーブルに置いて、お客さんが手にとって買ってくださった時の喜びは何物にも買えがたいものだし、作者と読者が面と向かってコミュニケーションを図れるオフライン活動ならではの醍醐味だ、と今でも思う。

追って3月、待望の歴史本が完成した。
history.gif
『悠久たる時を往く』
この本を出すためだけにオフライン活動しようと決めたも同然なだけに、精魂込めて作りました。
自身、そして午後カフェにとっても初のオフセット本となった。
印刷所選びも重要。クオリティが高く、かつ適切な値段設定であり、なによりスタッフと面と向かって打ち合わせることが可能な印刷所はどこだろう??
 →同人印刷所情報 (参考にしたウェブサイト)
結果、東京に支所を持つ、くりえい社に原稿とMO(表紙デザイン)を持っていったのだ。

通販もできたほうがいいよな。
そう考えて、4月に通販サイトを立ち上げた。
プロバイダ提供のサイトスペースでは、商業利用は有償のため、無償でレンタルできるサービスを選んだ。
 →Earthshine (とみ~の通販サイト。午後カフェ前期のイベントレポートも掲載)
なおサイト名の由来であるが、Shafts of Shiningともども、カナダのロックトリオであるRUSHの曲タイトル、もしくは歌詞から来ている。

そしてこの年はそれだけに留まらない。
とんでもないことを起こそうと決意した!
「アリューザ・ガルド “万象還元編”」の書籍化である!
今にして思うと、すげえよ、当時の自分。
パイロット版を作成する一方で、こつこつと編集作業を行い始めた。
 →パイロット版 (PDFファイル)

さらにさらに!
yakata.jpg
『YAKATA-Bune シングル』
大気 杜弥、現時点で唯一の一人称現代ライトノベル(ただし異色)。
これは小説ジャンル内の結束の、ひとつの結果である。
いろんなサークルさんをまたいでシリーズ化してるし、さらに飛び火する模様(笑)
ともかく言えることは、最初にやっちまった高波センセイ@湘南ソロモンFKOはネ申だということだ!



<2005年>
1年間の編集を経て、ついにアリュガルの紙媒体である「フェル・アルム刻記」を刊行した!
feralm.jpg
『フェル・アルム刻記』
総ページ数414ページ。この数に至るまでには、読みやすいと思われる文字の大きさ・1ページあたりの行数の検討から始まり、表現の置き換えによる文字数の削除など、かなり頑張った! 自分!
もちろん、徹底した推敲・改稿を行う、という文字どおり、自分でのできる限りを尽くして編集と構成を行った。フォントについてもこだわり、活版印刷と同じ字体を購入した。(イワタ明朝体オールド
そして表紙や地図を手がけてもらったstill waterとも何度も話し合い、さらに印刷依頼先であるくりえい社にも事前に何度か相談に行った。
ハードカバー本だからな!
(ちなみにくりえい社のハードカバー見本として、この本が置いてあるそうな)
tsuiho.gif
『フェル・アルム刻記 追補編』
同じ時期に頒布しているのにわざわざ分けているのは、やっぱり『指輪物語』に対するリスペクト。
それを言うと書体も地図の添付も、指輪に憧れるがゆえなのだが。

未来(遠くないのを希望)、この本の在庫が尽きたら、「アリューザ・ガルド “万象還元編”」あらため、「フェル・アルム刻記」としてネット公開します。

午後カフェ初の夏コミ参加で、両作品共に新刊として頒布。
真神なるみさんいわく、
「こんな本を出すなんて、勇者だ!」 (←厚さ含むボリュームと上製本作成的な意味で)
とみ~の勇者伝説はこうして始まったのである(笑)。

この年は秋にもう一作品を頒布した。
goudou.jpg
『お茶会は世界を救う!』
afternoon cafeメンバー全員が、一作品ずつ新たに書き下ろした短編集。
午後カフェ内ではこの1年前から、「メンバー全員でテーマ決めて合同本作ろうよ」と意識あわせを行っていた。
“お茶会”と“救う”というキーワードで、原稿用紙50枚くらいで。
みんなで書いて集めたのがこの作品です。
表紙の版画は青木文さん作成。原稿仕上げはとみ~が行いました。
 →『小さな、未来の魔法使い』 (大気 杜弥作品)

こうやってブログ書いてると、自分てなにげに頑張ってるじゃん、と思います。
それに比べて今は……。 くっ……。

あ、愛知万博オフなんてのもありました!
この時期には名古屋コミティアにもサークル参加してたりしてました(とみ~直参)。三紀さんありがとう~!



<2006年>
1月。
WindowsもVistaが出るけど、XPのほうが使い勝手がいい!
とか、XPはもうじき販売されなくなるんだぜ!
という話を聞いて、デルのスリムタイプPCから乗り替えました。

ツクモ製
仕様
CPU:AMD Athron64 X2-2GHz、メモリ:1GB、HDD:320GB

その後PCの世界では色々あって、未だにXPが売られ続けてるわけですが、処理速度的に大幅改善となったので買って正解でした。iTunesのエンコード速度が全っっっ然違います! マルチコアCPUの性能の違いとやらか! 見せてもらった!
ちなみに今はCPUとHDD以外、別物です(笑)。
さらに夏頃にはADSLから光に置き換えました。
10年前とはえらい違いです!

また、ウェブにおいてはソーシャル・ネットワーキング・システムが盛り上がりを見せていました。
オンライン小説においても新たなコミュニティが立ち上がりました。
zero-zeroさん@TEAR DROP.が会員制のSNS、Novel Wood SNSを開き、とみ~も参加しております(現在形)。

こうして。
フェル刻も完成したし、そろそろオンラインでの活動も再開せねば!
そう思ったけれど、そううまくは行かなかった年なのです。
午後カフェメンバーとしてはそれなりに頑張ったんだけどね。ただし売り子として。
オフでも新刊を発行するに至らずじまいでした。どっちつかずというかねー……。

そんな中だけれど、島田さん@虚影庵主催の、月と時計のアンソロジー本『Moon Clock』に寄稿しました。(現在は完売)
頒布したのはこの年の秋。
そう。この年の秋は、コミティアと文学フリマ(創作小説オンリーのイベント。午後カフェ初参加)の開催日が同日になってしまったのですが、複数人サークルであることを活かして午後カフェは両方に参加しました!
 →「守人たちの村」 (『Moon Clock』寄稿作品)



<2007年>
とにかく「赤のミスティンキル」の連載が止まっちゃってるし(四部構成だけど、本来ならそろそろ完結していなきゃおかしい)、サイトも開店休業状態なんだからなんとかせな!
そうもがこうと思ったんです。

初夏。
zeroさんが競作企画 「テルの物語」を立ち上げたのを見て俄然意欲が湧き、執筆開始しました。
「赤ミスト」番外編です。主役は風の旅人、テル(規定)。そこに相棒(エウェールカ)を加えた後に、赤ミストの主役であるミスティンキルとウィムリーフをストーリーに絡めていく。
が。
見事に失敗し、スランプにまで陥る。
エウェールカとウィムリーフのキャラが思いっきりかぶってしまった。
些細なことだったかもしれないけど、序盤から先、執筆できなくなってしまいました。
でもいずれ何らかのかたちで、テルの物語は作りたいと思ってます。マテリアルとしてはなかなかのキャラクターを構想できたのだし。

そしてスランプ。
というか、なんで俺はファンタジー書いてんだろう? という根源的な部分にまで行き着いてしまったというか。
ともかく創作意欲が絶えてしまったのです。

 ~都市伝説によると、一度書き手になってしまうと、二度と読み専には戻れないそうです。~

まあそんなわけで徐々にリジェネと言いますか、やっぱり書き手なんだなあという思いを新たにするわけです。いつの間にやら勝手に回復。
でもここで区切りを付けないと、この先が進めそうにありません。
そこでとみ~は午後カフェのみんなに相談しました。
オフラインの活動をお休みさせてください、と。

<理由>
・ 加入当初の目的である、本の発行を果たした。
  (思いもよらず、超長編作の刊行まで成し遂げた)
・ オフライン活動とオンライン活動の両立が困難である。
  (もともと手がけていた赤ミストになかなか着手できない。)
・ イベント参加は心身両面でかなり疲労する。
  (楽しいけどね)

メンバーも納得し、またこれで頃合いと申し合わせたかのように、afternoon cafeの活動をいったん休止しよう、ということになりました。
5年前、サークルを結成した当時とは、メンバーを取り巻く状況が大きく変わって、生活も変化しているのです。



<2009年>
もう'00年代が終わりだというのが信じられん……。
2004年から途切れることなく続けてきたサークル活動も、5月5日のコミティアでいったん終わりとなります。
自分一人だけだったら、ここまでサークル活動を続けることなんてできなかったと思う。
やっぱり午後カフェメンバーズや物書きサークルさん、色々な人たちがいてこそなんだと、そう実感します。
それに午後カフェという場が自分にフィットしていた。メンバー同士で衝突することが無く、お互いに敬意を払いあい、仲良く過ごせたということは素晴らしいと思う。こんなケース、なかなか無いと思う。ホントに。

そしてようやくと言いますか。
赤ミストも始められると思います。
今度こそ、終わらせるために。
まだ先は長いけど。

オレはようやく登りはじめたばかりだからな。
このはてしなく遠いアリューザ・ガルド坂をよ……


<未完>



p.s.
オレはミツハシさん@みつろぐ!?(仮)に感謝している。
この方が回顧録を作らなければ、この十年史は書かれなかったから……
                             オオキ・モリヤ
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コメント

ぐっじょぶ!!

物事というのは、何でも続けることに意義があるんだと
思うですだよ。

それは財産であり、血肉であり。

もっと誇って良いと思うぞwww


いや、しかしこうして皆々様の歴史を拝読するのも面白い。

基本、引きこもりブロガーな自分からすると特にとみ~さんの
アグレッシブさはスゲエと思うけれどな。

サイトに歴史有り、管理人に貫禄あり、ってねwww
  • 2009-01-20│00:10 |
  • ミツハシ URL
  • [edit]
>ミツハシさん
ありがとうございます!
回顧録、もっとまとめて短く書くつもりだったのに、いつの間にか長編です(笑)。
でもこの十年間、うまく生き残れたのはお互い凄いことだなと。

>アグレッシブ
たぶん、最初期の交流がなかったら引きこもりっぱなしの一匹狼だったと思います。
長編を書き続けるとか、オフラインの活動を始めるとか、分厚い本を出すとか、色々なところでいろんな人から勇気をもらったような。

まだまだあがき続けます。
連載長編が終わったら地史を書いて、あと世界の終末についても考えを巡らせたり。また物語作ってみたり。
  • 2009-01-20│21:20 |
  • とみ~ URL│
  • [edit]

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プロフィール

とみ~

Author:とみ~
オンライン小説書き。
Twitter → Tommy_Ooki
サイト「Shafts of Shining」で長編ファンタジー作を書いています。
通販もやってます。
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筆名は大気杜弥(おおき もりや)。

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